イロトカタ

純然たるイロトカタです


どうして芸能人によって、似たような悪いことをしたのに罪の重さが違うの?

 

芸能人に対する民衆裁判は基準がおかしい

 

 悪いことは悪いことだ。当たり前だ。

 

しかしながら、悪いことをした時にも、悪いことをする人によって罪の重さが変わったりする。

法律的にではなく、周囲から生み出される罪の重さである。

 

具体的に言うなば、芸能人がよくやる謝罪会見の時の波紋の違いである。

似たような悪いことをやったのに、一人は芸能生命を保つ、もしくはさらに人気が出る。もう一方はその会見を機に二度と姿を見せなくなることもある。

 

何が違うのだろうか?

 

勿論、謝罪会見の時の態度があからさまにおかしい人で、会見そのもので印象を悪くする人は除外する。論外である。

 

今回の焦点は、類似した罪で、謝罪方法も同様であった時に、周囲からの風当たりが違うのだとしたら、何が原因なのか?ということである。

 

芸能人という派手、行動的な人達を参考にすると、何が原因であるのかが明確であるので、芸能人を例に話をする。

 

風当たりの違い、雇い主から見た利益

芸能人は基本的には何かしらの事務所に所属している、仮にそうでなくとも番組やCMに出演することにより、何かの組織による恩恵は受けている。

 

 

芸能人が悪いことをした時に、一番被害を被るのは芸能人本人ではなく、芸能人にお金を払っている、企業、組織である。

 

なので、芸能人の非行により人気が落ち、番組やCMのスポンサー企業の印象までもを低下させてしまうということは、企業側からすると許されたものではない。

 

だから、その芸能人の非行を世間から許してもらい、人気を取り戻し、スポンサー企業への許しを得ようとするが故に芸能人に対して、余計に罪を重くするということもある。

 

つまりは、芸能人にとって、罪の重さは世間の人気の低下具合に比例するということである。

 

視聴者が期待していた快感

先ほど罪の重さは世間の人気低下具合に比例すると述べた。

ならば、芸能人によって、世間の人気の低下具合というのは何故、差が出るのか?

という箇所が重要になる。

 

悪いことをするとどうして、世間からの人気が下がるのか?ということである。

そんなのは当然、悪いことをしたからに決まっているじゃないか!なんて思うこともいるかもしれないが、実際問題そうでもない。

 

最近は少ないが、昔は悪役キャラ、破天荒な歌手、大物芸能人、そんなタイプの人間が悪行を行うということにより、世間からの注目、人気を集め、利益を出していた、なんてこともある。

 

つまりは、悪いことは悪いことだが、悪いことをしたからといって、人気の低下に直結するということではない、ということである。

 

芸能人には、他人に毒を吐いて、バカにして人気を得て、利益を出している人だっている。

 

ならば、何が人気を低下させるのか?

 

視聴者が潜在的に期待していた快感を裏切る行為によって人気は低下するのだ。

 

だから、悪役キャラの人間が悪いことをしても、人気はさほど低下しない、むしろ増加することもある。

これは、視聴者が悪役の悪いことをしているのが見たい。という欲求を満たしているからである。

 

つまりは、その人に対して抱いているイメージを実現してくれることが視聴者にとっての快感となるのである。

 

もっと言うならば、芸能人には視聴者の欲望の代行人、という側面がある。

 

悪役キャラの人には、自分の抱いている悪への欲求を満たして欲しいと考えるし、

明るくて、清純な人には、毎日の朝が快適になるような言葉をかけてもらいたいなんてことを考える。

 

だから、悪役のイメージを抱かれている人は悪いことをすることにより、視聴者の欲望を満たし人気を得る。

 

明るくて、清純なイメージを抱かれている人は毎朝の天気やらニュースやらを行い、視聴者の朝の清潔な生活を手助けするということで視聴者の欲望を満たし人気を得る。

 

理想に反するかどうか

 

ならば、必要以上に罪が重くなってしまうという時は、視聴者の潜在的な欲望を裏切ることによって発生する。

 

明るくて誠実な人が不倫をしました。となると面白がる人はいても、喜ぶ人はきっと少ない、いるとするなら競合者である。

 

悪い人が良いことをすると人気が出ることがあるのは、「たまに」良いことをするのであって、悪役のイメージが削がれた訳ではない、むしろ、ただの悪い人から、「いつもは悪いが、いざという時には善人になるカッコいい人」、みたいなイメージに転換されるので、あまり被害がない。

 

周囲が思う私のイメージ理解する事は大切

 

芸能界で物事を説明したが、これは世間一般でも普通にある話である。

なので自分が周囲から抱かれているイメージというのは機敏に察知する必要がある、特に良いイメージを抱かれている場合は得に警戒する必要がある。

 

その良いイメージを崩すことによって、あなたの評価は降下するからである。

しかし、そのイメージを利用することにより、周囲に自分ができることがというのが分かってくるし、自分の周囲からのイメージを変更したい時にも役に立つ。

 

他人は自分が思っているほど、自分を見てはいないし、自分が思って欲しいようにも思ってはくれない。

 

芸能人のイメージというのは、芸能人というプロとそれを支える事務所が協力し合い、ようやく創り上げた、労力の大きい成果物である。

 

自分が勝手に生きているだけで、思い通りのイメージが周囲に与えられているとは思い難い。

 

だからこそ、自分のイメージというのは常に把握するべきである。

それこそがコミュニケーションを円滑に進めるためのコツの一つなのだから。