人の好みは千差万別、傍から見れば意味不明。

 

千差万別と人の好み

 

一冊の大ヒット漫画がある。

 

大ヒット漫画なのであるから、それを愛する読者も当然多い。

 

だからと言って、その漫画を全ての人が好きな訳ではないということは明らかだろう。

インターネットでその漫画を検索にかければ、悪評や批評などはある程度散見される。

 

多くの人間が好きなものであるので、その批判に対する批判は殺到するが、しかしながら、皆から愛されるものでも、それを憎む人がいるというのは、確固たる事実である。

 

この違いは何からくるのであろうか?

 

つまりは人の好みというものはどこから発生するのだろうか?

 

千差万別と個人の欲望

 

私が勝手に推測するに、好き嫌いとは、

個人の持つ欲望、信念、理想を忠実に叶えてくるかによって左右されると考える。

 

 

努力こそが人生を幸せにするのだという信念を持っている人は、最初は弱い主人公が、努力によって成長し、成功するというストーリーを好むだろうし、

 

たくさんの友達と楽しく過ごすことを夢見ている人からすれば、物語の節目ごとに友達や仲間が増え、宴を開いて、皆の心が一つになる。みたいなストーリーを愛するだろう。

 

自分の欲望や、信念、理想とは真逆のものを常に見せつけられる物語なんて誰も読みたくない。

 

一時的にはその状況になったとしても、最終的には自分の欲望と近しいものになったいることを望む。

予想外は物語を興味深いものにするが、予想外過ぎると人の興味を削ぐことになる。

 

千差万別と大衆心理

 

その中で、大ヒット漫画の中でも、好きとか嫌いではなく、「自分にはさっぱり意味が不明」という漫画も中には存在する。

 

意味不明なものを愛読する習性は人間にはないので、そういった漫画は無視され、忘れ去られる。

 

しかしだ、そういった意味不明の漫画を読むことにも価値があるのではないかと私は思う。

 

なぜならば、人は自分の欲望、信念、理想に近いものを好むのであるから、大ヒット漫画は多くの人の欲望を満たしていることになる。

 

つまりは、自分にとって意味不明な漫画を理解するということは、多くの人間に潜在する欲望、信念、理想を知ることができるということになるからだ。

 

千差万別と理解

 

特に理解した相手があなたにいるのならば、その人の愛読書を調査するべきである。

そして、その本が満たしている相手の欲望を知ることができれば、相手の人心に取り入ることは容易くなる。

 

意味不明な漫画というのは、特に性別、世代によって人気がかけ離れている漫画に多く発生する。

 

初めから、学生がサラリーマンの気持ちなんてわかるはずがないし、体育会系の日本男児が少女漫画の思想について熟知していることなどない。

 

しかし、その本がどのような人間に人気があるのかということを知ることができれば、それはその性別、世代の欲望、信念、理想を理解するきっかけになる。

 

だから、自分が意味不明だと感じたもの、特に売れているもの、興味のある人が愛読しているものに関しては注意を払うときっといいことがある。

 

学問でも、人間関係でも意味不明なことを理解しようとすることから始まる。