ここは笑顔の絶えない職場です。だから悲しむことも落ち込むことも悪です。許されません。

 

 マイナス感情を出すことを許されない職場

 

笑顔の絶えない職場。

そんな職場があるのだろうか?

もしあるのだとしたら、そこは良い職場ではないと私は思う。

 

なぜなら、落ち込むこと、悲しむこと、怒ることを許容されない職場とも言い換えることができるからである。

 

強制的に永続的に笑顔を強要される環境なんて地獄だろうと私は思う。

 

なぜ、マイナスの感情を認めて、受け入れることができないのだろうか?

 

「マイナスの感情は此の世にはあってはならない、少なくとも私のいる環境ではそんな感情は存在してはならない。マイナスの感情を発生させることは絶対的に悪である。」

 

こういう風に考える人はどうにも結構な数で存在するらしい。

 

マイナスの感情は確かに精神的にも健康的にも良いものではないし、延々と垂れ流して良い感情ではないというとは、私自身も思っている。

 

しかし、それらの感情だって、人間の心と体の健康においては少量ならば必要なのではないだろうか?

 

ネガティブの効用 

 

人間、失敗してしまった時は、気持ちをクールダウンさせ、つまりは落ち込ませ精神的な傷の手当に専念する。

だから、心の傷が早く治るようになる。

 

落ち込みの効用 

 

落ち込んでいる、悲しんでいるという状態は、身体的に例えるならば、怪我を負った時に安静を保ち、傷の回復の効果、効率を上げるということなのだ。

 

それなのに、傷が開いているというのに、激しく動き回ったら、傷はいつまでも治癒せずに血を流し続けてしまう。もしかしたら傷口を余計に広げてしまうかもしれない。

 

だからこそ安静にするのだ。

心の安静が、落ち込み、悲しみなのである。

だからそういうマイナスの感情は一概に悪いものであるという認識は間違っている。

 

怒りの効用

 

怒るという感情にも様々な原因があるが、一面としては自分が心から伝えたいことがはっきりと伝えられていないという状態で発生する感情でもある。

 

だから、怒りという感情をきっかけに自分が周囲に伝えたいことがあるのだと気づくことができ、冷静に相手に伝えることができるのであれば、それはお互いの絆を強める結果となる。

 

しかし、単純に自分の心の器が小さいから怒る人もいるのでその辺は注意が必要である。

 

マイナス感情に蓋をするってのは良いことなのだろうか?

 

マイナスの感情にも、それにふさわしいだけの理由がある。

 

そして、その原因をつぶさに観察し、自分の心の中でしっかりと受け止めることができるのならば、マイナスの感情に助けられることも多く存在するのである。

 

だから、そういったマイナスの感情を「臭い物に蓋をする」のような考えて閉じ込めてしまうことは非常に危険である。

 

そうやって、都合の悪いと思うことは無理矢理なかったことにしようとしても無意識の内にはちゃんとそのダメージは蓄積されている。

 

その蓄積されたダメージが時折爆発し、原因不明の体調不良や精神的なイライラや不安が押し寄せるという結果を生む。

 

自分の体はこんなに危険ですよと、メッセージを出してくれているにも関わらず、それを無視し続けると、本当に大変な症状が体に発生してしまうということは十分にある。

 

体であれ、心であれ、痛みというのは危険回避のためのメッセージである。

そのメッセージを素直に受け止めることが自分を大切にするということなのである。

 

辛い時は辛いって言う

 

だから、辛い時、落ち込んでいる時に無理やり笑おうとしなくてもいいのだと私は思う。

 

辛い時は辛いとその感情を吐き出し、心をスッキリさせることが先決なのではないだろうか?

 

笑うのはその後でも間に合うだろう。

 

辛い時は辛いと言う。落ち込んでいる時はちゃんと落ち込む。

そういう時間を自分の中で作ることは大切です。