昔の自分に言ってやりたい
ふざけているのである。
過去の自分がその馬鹿野郎だったからわかるけれども、それはふざけているのである。
そんなこと言ってないで、さっさとなんでもいいから働いてみろ!
というのが回答である。
それ以外の回答は全くの無意味である。
「業界説明を受けてやってみたいと思った!」
それでもいい。
「憧れの先輩が就職した会社だから!」
まぁいいだろう。
「儲かりそうだから!」
素晴らしい。
なんでもいいから、とにかく働いてみること以上にその職業を知る手段はない。
結局どんなに調べても、実際にやってみた体験に適うものはない
いくら業界研究をしようが、企業説明会に参加しようが絶対に答えは出ない。
というかそんな他人が加工した都合の良い情報なんかを拝見した所で、自分が本当にやりたいかどうかなんて絶対にわからない。
自分でやってみて感じたことこそが全てなのである。
世間からブラックと言われる業界でも毎日幸せに働いている人もいる。
世間か羨まれる職業に就いているのに、早期退職を行ってしまう者もいる。
こんなことが起こってしまう原因としては、理想と現実があまりにもズレていたということに他ならない。
理想と現実が合致したことってそんなに多くないはず
今までの経験を思い出して欲しい。
「今までの人生経験の中で、想像と実際が綺麗に一致したことって何回あるの?」
という話である。
また、それと想像と実際が一致しなかったことが何回あったかを比較して欲しい。
大多数の人間は、思い描いたものと現実に発生した物事は良い意味でも悪い意味でも全くズレていたはずである。
例外的にだろうが、今までの人生経験の中でそのズレが一切なかったという人は、きっと天才的であるので、自分が良いと思ったことをやれば良いのだろう。
つまり、結論として物事を理解するには実際にやってみれば良い。
これでもう終了なのである。
あとは行動のみなのである。
タイミリミットと格闘して自分がより好ましいと思われる企業に入社するか、自分が好ましいと思う職業を自分で作るしかないのである。
やりたいことが分からない、という悩みについてはこれ以上の話はない。
以上である。
でだ、次の問題がある。
本当にやりたい事が一切ない人は純粋にお金のために働こう
限られた時間を存分に使用して職業経験を行って、自分にとって好ましい職業、適正である職業を選別していく作業を徹底して行う。
そして行った結果として、
「それでもやりたいと思える職業がない!」
という事態に陥った場合である。
別に珍しいことではない。
よくある話である。
というか自分から率先して社会人になりたいなんていう人はそんなに多くはない。
一生遊んで暮らせるのならば、それを選択する人間は非常に多いだろう。
やりたいことがない!という結論が出た結果として、職に付くことを諦めてしまう人間もいる。
まぁ、それはそれで一つの回答であるので文句を言うつもりは一切ない。
できれば私だってやりたいことだけをやって生きていきたいものである。
でも、そこでも問題がある。
「お金、大丈夫?」
これである。
これだけが問題である。
学校を卒業して社会人になるという点において最も重要なことは、マナーでも作業効率でも笑顔でも媚びへつらいでもない。
お金である。
その大切なお金を稼ぎだすために、皆社会人になるのだ。
社会人になることの本質的な部分はそこである。
やりたいことを叶えるためでも、誰かの役に立つことでもない。
基本は利益が前提である。
やりたい事とか、社会貢献とかは、その次である。
その優先順位を勘違いしてはならない。
言わば、やりたい事、社会貢献というのは贅沢品なのである。
それが手に入らないからといって、就職できないなんていうのは筋が違う。
お金と上手に付き合えることが社会人としての第一歩である。
だから最低でもまずはお金が稼げる団体に所属することを意識しよう。
まったく、過去の自分に言い聞かせたい文章である。