RPGゲームのレベル上げって何が楽しいのかわからなくなってしまった
ドラクエのレベル上げって、今考えると物凄い時間の無駄な気がする。
だって、左行って右行って敵が出てきたらAボタン連打して、倒したらまた左右に移動する。
それだけである。
そんなことに何時間も時間を浪費していたのである。
今から考えると考えられない行為である。
それでもレベル上げを熱心にやっていた。
ボスを倒すため、悪の組織を滅ぼすため、欲しい商品があったため。
そんな無駄な作業を行っていた。
能力の向上や技術の取得のためには「ドラクエ的レベル上げ」って結構大事かも
しかし社会人になった今からすると、ドラクエのレベル上げの要素というのは、求められる要素なのかもしれない。
いや、社会人だけではなく学生、特に受験生である。
つまりは勉強である。
あれってドラクエのレベル上げにすっごくよく似てるよね?
特に単語の暗記。
同じことを何度も繰り返して、知らない間にレベルが上がっているから、それをボス戦(テスト)にぶつけて、良い成果を得るというあの行為にすごく似ているよね。
複雑な問題だって、単純な要素の組み合わせで構成されているのだから、根本の問題は同じである。
ドラクエはそういう意味で偉大あり、人生においてそういう退屈な作業が賛美されているという現実を教えてくれているソフトなのだろう。
愚直と効率
大人になると、もしくは単純作業の繰り返しに飽きてくると思うことがある。
「これを如何に効率化するか?」
という発想が生まれてくる。
ゲームソフトで言うところの裏ワザである。
特殊なコマンドを押して、全装備を取得した状態に変化させるとか、特殊な外部接続機器を使用して、パラメータをマックスにしてしまおうというアレである。
そんな裏ワザや特殊機器を所有していた友達は常に人気者でいることができた。
やはり子供の頃でも単純作業というのはいずれ飽きが来るもので、幼い頃から効率化という発想は根付いていたのだ。
ゲームに関しては裏ワザを使用することで何とかその単純作業の面倒くささから逃れることができた。
しかし現実はゲームではない。
よって、ある程度までの最適化、効率化は行うことができたとしても、努力量を限りなくゼロに近づけることはまずできない。
ゲームの世界では裏ワザを使えば、100時間必要とする作業でも1分程度でその成果を得ることができる。
だが、現実ではそうもいかない。
効率にも限界があるから、淡々と地味な作業をするスキルって重要
例えば英単語の学習を例に出しても、100時間必要な作業を効率化によって、80時間に短縮させることはできるかもしれない。
しかしそれでも80時間という長大な時間を必要とする現実はそこに存在する。
その80時間のレベル上げ作業を淡々とこなすことができた人間が、勉学の強い者になる現実がある。
(当然、単純暗記でこなせる勉学に限るが。でもそれだけで何とかなる世界は結構広いのである。)
だから、レベル上げ作業というのは現実世界ではしっかりと向きあわなければいけない作業なのである。
それによって得られる成果も確かにあるのである。
それも新しく学習する分野では、知識の吸収という要素は大きな割合を占める。
結局、大人になっても子供の頃に感じた苦悩に対して真っ向から向き合わなければならないということなのだろう。
というか、子供の頃には簡単に逃げることができていた、真のラスボスと大人になった今、戦わなくてはならないのだろう。