【黒川伊保子/英雄の書】脳科学的な観点で失敗を肯定して自己を奮い立たせる良書【感想/レビュー】

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脳科学中毒の私には大好物だった

私は「脳科学的に」なんていう枕詞を使われると問答無用で興味を持ってしまう節がある。


別に英雄になりたい訳ではないけれど、この著者の文章はわかりやすく、読みやすく、面白かった。



英雄という表現に多少の気恥ずかしさを感じずにはいられないけれど、要するに現代においての革新的な偉業による成功者の事を英雄と定義しているらしい。



別に、他の国から領土を奪わなくても、たくさんの人を殺めなくても、大言壮語を吐かなくても、実現しないマニフェストを公言しなくても、現代においては英雄になれるらしい。



私が「英雄になる」という触れ込みから想像される内容は、

  • とにかくでかい態度をしろ!とか
  • 嘘でも突き通せば本当になる!とか
  • 自分のミスは部下に押し付けろ!

みたいな汚い内容も含まれるのかと邪推してしまったが、実際はそんな事はない。


この著者の事なので、当然といえば当然なのだが、ちゃんと、

  • 科学的に自分の能力を効率的に成長させる方法
  • 現代の英雄の定義
  • 英雄はどんな脳の状態によって形成されるのか

について明瞭に記載されていた。



どんな年代の人が読んでも、理解しやすく役に立つだろう。

しかし本の中にある通り、脳が成長できる限界の年齢というものがあるらしいので、そういった人は読んだら知人にプレゼントする方向で考えた方がいいかもしれない。

科学的に自己を啓発してくれる本

この本は、単純に自分自信を奮い立たせるための自己啓発書としても活用できるし、自分の効率的に成長させるための実学書としても効果がある。



つまりは、現実にも理想にも寄り過ぎていないバランスの良い本だと言えるだろう。



また、著者が女性という事もあり、女性について特筆している箇所が多々ある。

社会的に女性が進出しにくかった時代で生きてきた人だからこそ、感じる事があるのだろう。


また、著者が子供を愛しているという事もあり、子育てについての記載が多々ある。

もし、あなたが母親で子供の育て方に悩んでいるのなら、役に立つ所があるだろう。

やはり、失敗は財産である

この本によると、「孤独」と「失敗」は英雄にとってはとても貴重な財産になるらしい。


そう主張して頂けると、自分自身救われる物がある。

マイナス要素が一切プラスに繋がらないなんて現実は、やはり人間には受け入れ難いものがある。

苦悩と孤独を重ねた人にとっては、この本によって心が救われるのではないだろうか。


事実、私は多少救われた。

自身の孤独を苦しいと思った事はないが、自分は失敗を好む性格ではなかったからだ。


今後は果敢に挑戦しようと思えた。


良書である。是非。