「すべてはモテるためである/二村ヒトシ」の感想、レビュー

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名著


言うまでもない名著である。


言うまでもなかったが私はこの本を買ってから、しばらく読んでいなかった、半年以上読んでいなかった。



なぜかと言うと、「本当はモテたいと思っているのに、それをはっきり自覚できていなかった」からだ。


要するに、自分のキモチワルさと向き合う事ができなかったキモチワルイ人であった、という事である。



そしてやっと、この本を手に取って読む、というレベルくらいには「モテたい」と自覚する事ができるようになり、多少は自分のキモチワルサを認識できるようになった。


この本の中にはたくさんのキモチワルサとそれについての対策が書かれていて、私はその中の様々な部分に該当している事に気がついたのだけれど、その中でも一番自分が気持ち悪いと実感したのが「自分の理想を相手に押し付ける」って言う所だった。一番目を引いたし衝撃を受けた。

自分の事だけしか考えない奴に魅力はない

自分の今までの薄い恋愛人生を振り返ってみると、まさに自分の理想を相手に押し付ける事に専念しているし、自分の事しか考えていない。


とにかく自分の気持ちを伝えたい、理解されたい、受け入れられたい。


その欲望そのものを避難するつもりはないけれど、相手の土俵に乗らずに、自分一人で懸命に必死こいて相撲を取っている姿はさぞ滑稽かつキモチノワルイものだっただろう。



現状、「相手に理想を押し付ける」悪癖が改善されたとは思えない、が自覚をすることはできたし、事実として自分はキモチノワルイ奴だったんだなぁ、と実感ができた。



それだけでもこの本は非常に価値のある本だと思う。買ってよかった、読んでよかった。


だが始まりはこれからである、という事がこの本の厳しさであり、この本の素晴らしさである。


自分の徹底的に思考して、実践を伴わなければ、というのがこの本の主張である。


理由はなくても、自分を絶対的に肯定してくれる文章ではないし、ラノベみたいない憧れの自分像を延々と見せて夢の世界に誘ってくれる訳でもない。

現実と向き合う人間はモテる

この本はどうしようもないほど、徹底的に自分の現実と向き合わせる本である。



だからこの本に書いてある事をひたすらに実践するのは簡単な事ではないかもしれない。だから名著である。



「自分が向き合わなくてはいけない事、向き合えばモテるようになる、向き合えば人生を肯定できる」


そのためのエッセンスがところどころに散りばめられている。



私は一回しかまだこの本を読了していないが、何回も読むべき本である事は一回読んだだけでわかった。


一回読んだくらいで、自分が見たくない部分を丸ごと認識する事なんて、精神的にとても辛い事であるからだ。


一口で食べられないものは細かく分ける。

一回で飲み込めないものは何回も噛む。

美味しくなくても自己の糧になるなら食べる。



すべてはモテるためである。