民衆は首を絞め合う

タバコは体に悪いからやめろ!は正しいのか?


歩きタバコはやめろ!だって関係のない周囲の人に副流煙の被害が出てしまうのだから!

人前でタバコを吸うのはやめろ!だって以下略!


という意見はわかる。それならわかる。


でも、タバコは体に悪いからやめろ!って理屈は本当に正しいのかどうかは疑問だ。



確かにタバコは体に悪いのだろう。健康被害や寿命の低下なんかの被害が出るのだろう。しかしそれでやめろ!というのは理解ができない。


私はタバコを吸わないし、歩きタバコにはいい気持ちはしない。他の状況でもそうだ。


それと同じような感情を持っている人はたくさんいると思う。だから「理由はどうあれ、タバコがなくなってくれるのならば、ありがたい」という気持ちだけで、タバコを禁止しようという思想や運動に同調する人もいるのではないだろうか?


「単純にタバコは体に悪い」という理由だけで、「私はタバコを吸わないし、迷惑だと思うから」という理由だけで、タバコをやめろ!という主張をする人はいるのではないか?という疑問が私には生じている。



それって本当に正しいのだろうか?

アルコールって体に悪いから、税金を掛けてやめるべきですかね?


アルコールは体に悪い。

そして、過度に酒乱状態になった人ってのは周囲の人間に思いっきり迷惑を掛ける。まるで無関係な人にでも絡んでいって迷惑を掛ける人もいるらしい。その影響で喧嘩沙汰になって怪我人や死傷者なんかも発生しているらしい。


それこそ有名なのだと、大学生の一気飲みで死亡!みたいなケースも後が途絶えることがない。


なるほど、アルコールってのは体に悪いし、周囲の人に多大な迷惑を掛ける。だからやめるべきだ!禁止しよう!という話になるのだろうか?


実際今の所、そんな状況にはなっていない。


だが、「私はアルコールを摂取しないし、迷惑だと思うから」と考えている人は多数いるだろう。


よって、タバコを禁止する理由があるのならば、アルコールを禁止する理由も存在する事になる。


アルコールの害についてはこちらをどうぞ
アルコール関連問題を正しく理解しよう | アル法ネット(アルコール健康障害対策基本法推進ネットワーク)


体に悪い物ってたくさんあるから、税金を掛けてやめるべきですかね?

  • 砂糖は体に悪いから禁止するべきだ!
  • 辛いものは体に悪いから禁止するべきだ!
  • ゲームは不健全だから禁止するべきだ


こんな意見もいずれ通ってしまうのだろうか?


健康に害がある、自分以外の人間に迷惑が掛かる可能性がある。


こういう物は全部禁止になるのだろうか?

自分は使用しない、迷惑だと思う物は禁止するべきだ!


タバコを禁止して欲しいと思う人はタバコを吸わないし、タバコによって迷惑を感じている人だ。


つまりは「自分は使用しない、迷惑だと思う」物はなくなって欲しい、やめて欲しい、禁止して欲しいという感情が高まる。


まぁ、それは確かに人としては当たり前に発生する感情なのだろう。


ただ、ここでも問題点としては「自分の好み、自分が感じる迷惑」と「他人の好み、他人が感じる迷惑」というのはまるで異なっている、という点である。


そして民衆は互いに首を締め合う


そういう意味で「タバコやめろ!」ってのは序章に過ぎない。

今度はアルコールがその対象になるかもしれない。

次は砂糖、ゲームかもしれないし。

さらには拡大解釈が為されて「社会に役に立たない物はやめるべき!」みたいな話になるかもしれない。


まぁ、そこまでは話が飛躍し過ぎているが、「自分にとっての理想を追求し過ぎて、他人に対する配慮が一切なくなる」と互いが互いに首を締めあって全員が苦しむ羽目になってしまう。なんて事が起こりうる。



無論、タバコであれ、アルコールであれ、それを個人が楽しむ事によって周囲の人間が苦しむ事態になる事については厳罰と対策と配慮が必要である。


だが、だからと言って「害があるから、体に悪いから」という理由だけで一切禁止にしてしまうのも間違っている。



「自分はやらないから、自分は邪魔だと思うから」


それは確かだが、全面的に排除するという方法は何かが間違っていると思う。


自分と自分以外の人間によって、社会というのは構成されているのだから、自分と他人が丁度よい所で互いに幸せになれるポイントを模索するのが理想的なのだろう。


とはいっても、迷惑な物は迷惑だし、不快なものは不快である。そして自分に関係ないことはどうでもいい。と思ってしまうのが人間である。



さて、どうすればこの問題が解決するのか?なかなか難しい所である。


エンディングが「互いに首を締め合って両者ともに絶命」なんて事にならないように気を付けなければ。


【お互いが監視し合って、お互いが苦しまないように】