イロトカタ

純然たるイロトカタです

「善意」とか「助け合い」って日本のローカルルールだ。というか「自分の正しさ」を相手も持っていると思い込む事は甘えた考えである。

「恩は恩で返さなければいけない」というローカルな考え

外国の人に無償で何かを与えたら、何もお礼もなく、逆に自分が追い詰められる事態になってしまった。恩を仇で返された!許せない!人間不信になってしまうぞ!

みたいな話って結構聞くのだが、一概にその人が「被害者で可哀想な人なのか?」と考えるとそうでもないような気がする。

無論、日本人が外国の人と関わり始めて間もない頃であれば、国外の人間がどんな思想や常識を持っているか見当が付くわけないし、「同じ人間だから」という未経験ならではの浅い経験でそういう失敗をしてしまっても仕方がないように思える。

だが、もうそんな時代ではない。当たり前に行ったり来たりが可能で、当たり前に我々は外国の文化や思想を調べる事ができる。

にも関わらず、その調査や実験や解析を行わずに国外の方も自国の人間と同じような倫理観で行動すると思い込んでしまうのは、怠惰であり甘えである。

「悪人の持つ正義」は一般人とは違う

というか、もっと言うならば自国の人間同士であっても「自分が思う正義を相手が持っていて当然だ!」という思想で生きていくのは非常に怠惰であり甘えているし人生経験が足りないのだろう。


老人に詐欺を仕掛けて大金を儲けている人は、【俺は「老人の貯め込むばかりで一切使われない死に金」を回収して使う事で経済を活性化させているんだ!だからこれは正義だ!】と主張していたりするのである。

こんな意見は一般大多数の人からすれば、詭弁であり、言い訳であり、悪だろう。それでも老人に詐欺を仕掛ける人間は本気でそう思っているかもしれない。というかそうでないと継続的に老人に詐欺なんかできないだろう。行動が思想を証明しているのである。

私とあなたは違う人

「何の根拠もなしに、相手が自分と同じ考えを持っている」というのはあまりにも短絡的である。その短絡的思考で相手を信用して金だとか技術だとかを何の担保もなしに与えてしまうのは愚策である。

まぁ、「自分の思う正義を皆一様に持っている幸福な世界」というのに憧れる気持ちは理解できるけれども、それは「おとぎ話やドラマやマンガやアニメの世界」や「技術や豊かさの向上により、誰も奪い合いをしない幸福な世界を作り上げる事」で実現して欲しいと思う。現代にだって豊かさが不足している場所が全然あるのだ。


結論としては現実を見よう!という事になるのだろうか。

なんかそれだけ物足りないので、「一人一人に独自の思考や意志」があるのだから、それに敬意を払って尊重しよう!自分の正義を相手も当然所有していると思うのは、言ってしまえば「価値観の押し付け」であるのだから、それは失礼であり甘えなんだ!という感じだろうか。


全ての人に敬意を払い尊重する必要性はないかもしれないが、それでも【「一人一人に独自の思考や意志」があり、それは私とは違う可能性が多いにある】という単純で極々自然な事については強く認識しておくべきだろう。