イロトカタ

純然たるイロトカタです

自分より弱い人間を探す能力は、一番になれる環境を探す能力に繋がる

基本的にみんな一番しか認識しない

一番になりたい!

そういう志の高い目標を持つ人間はきっと人工知能が上昇気流にあり人の価値が損なわれている現代であっても、それなりにはいることだろう。

一番になる事は素晴らしい。一番活躍できるし、一番目立てるし、一番愛されるし、一番儲かる。基本的には一番には一番に相応しい何かが向こうからやってくるようだ。

「一番じゃなくても、二位じゃ駄目なんですか!」という発言をした人の意見が袋叩きにされた事があるが、やはりあの発言は世の中を舐めたままで適当な事を言ったから批判を浴びたのだろうなぁ、と再度思う。

一位と二位の格差は歴然とした物である。その辺の違いを言葉で言い表すのは私には難しいけれども、体感的に皆それを理解しているのではないだろうか?

日本で一番高い山は富士山であるが、日本で二番目に高い山はなんだ?言ったら知らない。

日本で一番スゴイ野球選手はイチローだと多くの人が認識しているが、じゃあ皆が二番目にスゴイ人間って誰なんだ?ってなると意見はまとまらないし、そもそも選手の名前も一般人からすればさほど出てこないだろう。

そんな物なのである、業界の外から見れば一番しか認識されないのが定石なのである。

だから、やっぱり一番になる事は大切であるし、それが無理ならば、せめて果敢に目立つ努力をするのが大切なのだろうと思う。

地球最強になるのは、難しい

何はともあれ、一番になるとお得なのである。それはわかった。

一番は比較の世界の中で、自分より上の人間がいない特異な存在なのである。だからそれだけの恩恵が受けられる。

よし、じゃあ世界一になろう!

と思って皆が世界一になれれば苦労はないのだけれども、残念ながら、現在時点は一つの世界を複数人で共有している状態なので、全ての人間が世界一になる事は法則的に不可能だ。皆が世界一を達成するのであれば、人数分の世界を用意しなくては実現する事はできない。


地球という単位で見れば、ある分野において一位は一人しかいない訳だ。至極当然である。

ならば、単位を変化させるか、分野を変化させるかして、どうにか一位になってやろう!って考えを多くの人が持っているから「日本人の中で一位の成績を持つ!」とか「どこどこで一番の成績を出した!」とか「超マイナーな分野だけど一位になりました!」とか言って色々な所で一番が誕生している訳である。

これが所謂ニッチトップという奴なのだが、ニッチの対象は分野だけでなく、場所で絞っても言い訳だ。

どこで一番になろうとしても、戦う相手は人間だ

で、ここからが本題なのだが、「一番になりたい!」→「でも世界一は無理!」→「メジャー過ぎる分野も無理!」→「じゃあどうしよう!?」ってなった時に私が思う事は「分野であれ、場所であれ、ニッチトップを目指すって事は、ある特定の人の集団の中で一番になる事を目指すって事だろう」という事だ。

分野とか場所とか言ったカテゴリーで人は挑戦する業界を選ぶ事が多いけれども、最終的に競い争う相手とは、その分野のその場所にいる人間なのである。結局は自分が決めた分野場所にいる全ての人間に勝利を収める事によって「一番の栄冠」を手にする事ができるのである。至極当然の話だ。

「人と人が競い争う」という現実に当たり前に行われているけれども、奪い合っている現状にあまり目を当てたくない人がいるのも知っている。

しかし、やはり一番になろうと思ったら、どこかの分野のどこかにいる誰か達を全員を倒さなくてはならない。そこにいる全員を倒せるから、一番なのである。


であれば、「そこに自分より弱い人間しか存在しないのであれば、その分野場所での一番は自分だ」と言う事ができるだろう。


カードの手札を揃えるように、自分の周囲に弱い人間だけがいる状況を作る。という逆転の発想で一番を目指すという考えである。

人依存の逆転の発想

人は一番を目指す時に「分野、場所」という観点で物事を縛られてしまいガチである。しかしそれだけでは足りないのではないだろうか?

いくらマイナーでも、いくら狭い場所でも、超天才が存在しないとは限らないのだから。結局は自分の才能を凌駕する存在がいた時点でアウトなのである。

だから、逆に「分野、場所」を最初から特定しないで、調査から行うのである。何の調査かと言うと「色々な分野と場所を渡り歩いて、自分より弱い人間しか存在しないポイントの調査」である。

そのポイントこそが、「自分を一番にする分野、場所」である。

よって、「自分より弱い人間を探す能力」を持っている人間は、一番になれる環境を探す能力に繋がるという事である。


完全に王道の逆を行くような戦法であり、まるで格好悪いから愛される戦い方ではないだろうけれども、この方法で行動をやっていくと「様々な分野と場所と人」について多くを知る事ができるようになる。

多くの分野と場所を知っていると、時代によって儲かり時の浮き沈みを知る事ができるから、美味しい部分のみ味わえる可能性が増える。

弱い人間を探すって事は、他者の能力を観察する事であり、他者とコミュニケーションを取る機会も増えるだろうから、観察力とコミュ力とコネが構築される。

「多くの分野を知り、多くの場所を知り、多くの人を知り、それを渡り歩いて仲介して、自分の勝てる場所で一番になれる」と考えると、かなり美味しい話ではないだろうか?